
フロントバンドの前面のプレート(クリーニング・ロッド穴のある)は、短小銃の物が付けられています。これは恐らく非オリジ
ナルでしょう。長小銃のフロント・バンドは下部が角張っており、短小銃の物は丸みを帯びているので、写真の様に下部に
隙間が開いてしまっております。恐らく、紛失したので短小銃の物を流用したと思われます。長小銃のフロント・バンドのパ
ーツは、銃以上に希少で、部品を単体で入手する事は極めて難しいのです。

サイト・ベースがピンで固定されているのは三八式などと同様ですが、しかし左右の調節機能は省かれています。これは
狭窄弾を近距離で使用するので妥当でしょう。ただ、サイト・プロテクターが無い初期の形状を再現しているのは不思議。
この銃には九九式長小銃がアレンジされているくらいですから、恐らくは1940年前後の銃と思われます。ならば当時の
小銃には、全てにサイト・プロテクター装備されていた筈。これは本来のガード機能は別として、もう一つサイト・ピクチャー
(照準時の像)が異なる特色があります。新兵などに照準訓練を行う場合、それは実際の小銃のサイト・ピクチャーに合わ
せた物が適切と思われるのですが・・・何故、旧スタイルを真似たのでしょうね?あまり深く考えてなかった?

狭窄弾専用の教練銃は、スムーズ・ボアとされていますが、ライフリングの様な筋が真っ直ぐに入っています。
ただ、これは本来のライフルリングの様な深い溝ではなく、傷程度の浅いものです。意図的に工作したもので
はなく、使用の過程で筋(傷)が付いてしまったのかもしれません。

どれがどれか?分かりますか??
@ 三八式歩兵銃
A 三八式騎兵銃
B 九九式短小銃
C 九九式長小銃
D 日本特殊鋼製 教練用小銃
前述のとおり、この教練銃は九九式長小銃のバンドを再現しています。写真@〜Cまでの本物小銃で、一番数が
少ないのは、言うまでもなくCの長小銃です。何故、よりにもよって希少な銃を参考にしたのか?デザイン担当が
マニアだったのか?後世のマニアにウケる事を狙ったのか?少なくとも私はウケた訳だが・・・