組み立ての際のリフターアジャスト

4本のプッシュロッドですが、向かって一番右の一本だけ少し長いのが分かると思います。・・・これは何故?

プッシュロッドは、エンジン横に突き出たカムシャフトから、各ロッカーアームを結びますので、長さに差が生じ
ます。なのでロッドには長さを調節するアジャスターがあり、それでリフタークリアランスを含めて調整します。
しかし唯一、カムからロッカーアームまでの距離が最長である「一番外側のカム山から、フロントシリンダーの
エキゾースト側ロッカーアームを結ぶ一本」は、長さが足りません。従って、写真の様に一本だけ長いのです。
つまり、長い一本はフロントシリンダーのエキゾースト専用なのです。これを間違えると、「一本が寸足らずで
一本は異常に長い」と言う事態に・・・。知っていれば何の事はありませんが、知らないと小1時間悩みます。
・・・つーか悩みました(笑)




パーツ構成

写真に入れるのを忘れましたが、一番下のチューブとリフターブロック(エンジン側)にOリングが嵌ります。
そして一番上のチューブと、ロッカーカバーの間にもOリングが嵌ります。これらは通常、エンジン側に残る
ので、新しい物に交換する際は、古いリングを抜くのを忘れて2重装着にならない様に注意が必要です。

写真Aは中間のOリングシール、@はスプリングの受け金です。写真の一番上は、筒全体にテンションを
掛けておくための「つっかえ棒」の役割をします。円筒形ではなく半円形の断面を持ち、スプリングを圧縮
しつつ、横から被せる感じで固定します(詳細は後で)。分解時は先ずこのプレートを外し、スプリング・テ
ンションを開放した後、筒を持ち上げ(持ち上げた後に、洗濯バサミで保持するのはお馴染み)、リフターの
調節ネジを緩め、プッシュロッドを抜く訳です。







忘れずに・・・

前述の通り、ここのOリングとリフターブロック部分のOリングは、2重に付けてしまったり、付け忘れたりの
ミスが多いので要注意です。後でそれに気付くと、折角調節したリフターとプッシュロッドを外さねばならず、
かなり凹みます(笑)。写真はコルク製シールですが、現在は青いシリコン製のが付いています。コルクは
耐久性に劣りますが、普通に使用する分には問題ありません。余談ですが、当初はここのシールをオーダ
ーし忘れ、仕方なく紙パッキンを円形に切り、真ん中に嵌る大きな固定リングを最上部に移し変え、それに
挟んで急場を凌ぎました(こんな感じ)。この部分は油圧が掛かってはおらず、単に流れ落ちる通路なので
とりあえずは大丈夫でしたけどね。

余談A
「コルクシールは普通に使用する分には問題無い」と書きましたが、それはこのパーツに限っての話です。
この部分は、スプリングによって一定圧が掛けられており、コルクのヘタリと同時にバネ圧で縮み、漏れは
防げるからです。自動車のバルブ・カバーやトランスミッションのパン・ガスケットなど、ネジだけで固定する
場所では不向きです。昔は良く見掛けましたが、漏れ易いので現在は殆ど使われません。





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