ギリギリ

スリリングな程にギリギリです。もっとも、この後シリンダーに「カポッ!」と嵌って、
少し落ち込みますけどね。それにしてもショベルはカッコイイね〜!惚れ惚れする。





スナップオンも容赦なく・・・

工具マニアには怒られそうな写真ですが、ヘッド・ボルトやベース・ナットはノーマルのボアと
異なり、シリンダーに接近しています。なので普通のメガネやソケットは掛からず、分解の際は
スパナで緩めました。しかし締める時にスパナはマズイ!前オーナーの馬鹿っぷりをトレース
するつもりはありません。そこでベース・ナットは高さを削って低くし、シリンダー側にもレンチ
が掛かる隙間を極少だけ削り、更にメガネ・レンチ部分の肉を少し削り(矢印)、何とかメガネ
が掛かる様にしました。メガネ・レンチは肉を薄く削るのですから、安物では割れる可能性が
高く、仕方なくスナップオンを加工した訳です。

ただ、これはS&S製のビック・ボア・シリンダーならば、問題なくメガネが掛かるのかも知れ
ません。言うまでも無く、ノーマル・ボアならこんな苦労は一切ありません。




ヘッド締め

規定トルク、規定順序で締めます。メガネ・レンチで延長された分、変わってしまったトルク値を
修正(トルク・レンチの目盛りにプラスする)する必要があります。この辺は高校で習った事を
必死で思い出して実行。

キャブがチラっと見えますが、旧式のミクニHS40です。今はHSRになってますね。別に旧式
でも構いません(金無い)。一応パフォーマンス・エンジンなので、京浜やSUだったら換えて
いましたけどね。ミクニHSなら不満はありません。(ノーマルなら京浜やSUでも良いです)





ソリッド・リフター

またまた飛び越えて、リフター調節に移行(笑)。

ソリッド・リフターは冷間で調節します。自動車と違い、温まるとギャップが開くからです。
冷間でクリアランスをゼロに詰めても、温まるとウルサクて参りました。よく言われる
「カチカチ音」なんて生易しいモノではありません。「ガラガラガラ!」って感じ?周りの
人が振り返るくらい(笑)。やはりボア拡大で熱膨張が大きい為でしょうね。更に、ソリ
ッドにするメリットなんて、クォーター・マイルでコンマ数秒を短縮するレベルですよ・・・
このバイクには要りません。

と言う訳で、これは後にハイドロ・リフターに交換する事になります。金掛かるなァ・・・


追記
「ショベルまでがソリッド・タペットで、エボリューションからハイドロリック・タペット?」

と言う質問があったのですが、それは違います。説明が足りませんでしたが、私のは
前オーナーがソリッドに改造していて、それを今回私が元々のハイドロに戻したと言う
事です。ハイドロリック・リフターはパンヘッドから採用されたメカです。
シリンダーが
熱膨張すると上に伸びますから、プッシュ・ロッドとリフターの間に隙間が出来ます。
その隙間にオイルを密封し、伸び縮みの分だけ油が移動して常にクリアランスをゼロ
付近に保つのがハイドロリック・リフターです。水冷エンジンの場合、熱膨張でバルブ
ステム(バルブの軸)が伸びるので、予め隙間を取って、膨張時に丁度良くする理屈
なのですが、これもハイドロリック・リフターの原理で解消できます。ですから水冷の
ハイドロ・リフターと空冷のハイドロ・リフターは逆の仕事をしている訳です。結果的に
クリアランスをゼロにすると言う意味で同じ役割ですけどね。ちなみに、私が「タペット」
ではなく「リフター」と称するのはOHVを愛するからです(笑)。
OHC等の場合、リフト
(持ち上げる)とは限らないので「タペット」です。「リフター」はアメ車に於いての俗称。

追記2
ソリッド・リフターの欠点は上に記しましたが、では利点は?ハイドロの場合、高回転
で油圧の供給にタイムラグが発生し(油の移動慣性)追従性が落ちます。すると当然
カムの作用がスポイルされます。その点、ソリッドならば絶対に間違いありません。
シンプルでトラブルもなく、クリアランスさえ管理すれば絶対です。レースでは暖機が
終わって音が消えれば問題ない訳ですから(空冷は逆だが)。しかし一般のエンジン
ではハイドロより優れた点というのは無いでしょう。ハーレーの場合は、油圧不足の
トラブルを解消する為にソリッド化される事がありますが、これは邪道!その場合は
油圧が抜けている原因を探すのが筋です。今回も「そんなトラブルを誤魔化す為に、
ソリッド化したのでは?」とビビったのですが・・・大丈夫でした〜






レストア記            6        10  11

完成写真&走行動画

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