ピストンの前後

(写真左←が車体前方です)

説明が飛び飛びで申し訳ない。もうピストンが装着されています(笑)。赤丸の違いで分かる様に、
ピストンは同じ形状ではありません。前シリンダー用は普通のスカートですが、後シリンダー用は
切り欠きがあります(赤丸)。ストローカーによるロング・ストロークとワイド・ボアによって、干渉して
しまうのです。クランク・サイズ目一杯にストロークさせているのが良く分かります。





(写真右→が車体前方です)

ボア拡大によって、クランクケース側も御覧のとおり拡張(笑)されています。ウホッ!
丸印に注目!ケース頂点を貫通するボルトの側面まで削り込まれています。なので
このボルトはこの位置で締めなければいけないのです。ボルトを回転させると削って
いない面が飛び出してしまいますからね。ここまでやってしまうと元に戻すのは簡単
ではなくなってしまいます。ボアアップは3−1/2あたりに留めるのが無難かも・・・?






(写真右→が車体前方です)

シリンダーを入れます。ピストンリングの合口(ギャップ)は、それぞれに向きがあるのですが、
走っている内に回って動いてしまいます。今回バラした際も、リングの合口は全て排気バルブ
側を向いていました。どうして同じ位置に向いてしまうのかは不明です。この辺、何か工夫が
欲しいですね(回り防止の)。それとも合口の位置などあまり関係ないのかな?

ベース・ガスケットですが、これには何も塗布していません。「液体パッキン」などと称し、シリ
コン・シーラーを塗りたがるショップも多いですが、水冷エンジンの冷却水関係以外では、私は
あまり使いません。デッキがフラットならガスケットだけで問題ありません。取り付けの便利を
考えて、片面に接着剤を薄く塗る事はあります。シリコンははみ出した際に醜いし、内部にも
はみ出たベロベロが入り込むので、キャブやATミッションなどには絶対に禁物です!ヘッド・
ガスケットなどにも以ての外です!ATミッションのオイルパンなどには、カスが出ないタール
系のシーラーが便利です。シリコン系を使うのは、圧力が掛からず、カスが出ても問題になら
ない部分に使います。例えばエンジンのオイル・パンとか、タイミング・チェーン・カバーとか、
バルブカバーなど。また、逆にガスケットを使わず、シリコン・シーラーのみで気密する場合も
あります。ハーレーでは左右のクランクケースの合わせ目ですね。この辺は適材適所です。
くれぐれも万能シールと勘違いはしない様・・・








(写真左←が車体前方です)
おお!だんだん形になってきました!それにしても、見事なビッグ・ボアです(笑)。
この巨大なピストンが上下に激しく運動する姿を想像するだけで・・・ウホッ!(危)

ちなみにこのピストン、デカイとは言っても、私の愛車クライスラー383Bブロックに
比べれば可愛いモンです。440RBなら更にデカイ!恐るべしビッグ・ブロックV8!
(↑比べるな!)







レストア記        4            10  11

完成写真&走行動画

目次に戻る