マウザーや現代の3ポジション・タイプ

写真はHSプレシジョンですが、白矢印がセーフティです。今はセーフティOFF(発射可能)です。







ストライカーをロックする第一段階

先ず一段手前に引いたポジションで、ストライカーが固定されます。ですからトリガーを引いても
打撃はしません。ですがボルト・ハンドルは動かせます。つまり、発射は出来ないが、装填及び
抜弾は可能と言う訳。通常射撃する場合は、このポジションで事足ります。







全てロックする第二段階

更にレバーを手前一杯に引くと、ハンドルも固定されます。こうすればハンドルが何かに触れて
開放されてしまうと言った恐れがありません。ハンティングなどでは原則としてギリギリまで装填
しませんが、装填後に小移動したい時など便利です。前ページで説明したアリサカの場合、抜弾
する際に一瞬危険な状態になると言いましたが、この3ポジションではハンドルだけフリーになる
第一段階を必ず通りますから、その時に抜弾すれば終始安全な状態で管理できます。

マウザー98の3ポジション(通称フラッグ・タイプ)では、フラッグを上に向けた状態が「分解ポジ
ション」とされていますが、その状態でもボルトを抜かない限り分解とは関係なく(上に向けても
何かがバラバラになる訳ではない)、ボルトは動くが打撃は出来ない状態です。つまり、今説明
した3ポジションと同じ、「安全に弾薬を抜ける」その為のポジションでもあるのです。

この点を考えると、全ロック(ボルト&ストライカー)と解除の2ポジションしか持たないアリサカは
安全性が重視される現代の民間用途では不適格と言えます。確か、日本でアリサカをベースに
狩猟用としている銃では、セーフティが3ポジションに改造してありましたね。軍用銃としては然程
問題にはなりませんが、しかし、やはりマウザーは良く考えてますね〜・・・さすが!

追記
エンフィールドのSMLEやNo.4のレバー式2ポジションも、アリサカと同じ欠点を持ちますね。
つまり、完全ロックと開放の2つしかありません。安全が解除された状態でアンロードする事に
なります。







ボルト・ハンドルを全くロックしないタイプ

写真は豊和M1500(ウェザビー・バンガードと同型)ですが、レミントンM700なども同じタイプです。
スリーブ(シュラウド)右、ハンドル後方にあるレバーがセーフティです。今は発射可能なOFF状態。

↑訂正
レミントンM700や豊和M1500のレバー・タイプにも3ポジション式は存在しますね。両方あります。
上のキャプションは2ポジション・タイプでの話です。






セーフティONでシアだけをロック

ONにしてもハンドルは動きますので、ロード&アンロードが自由です。コストが安くて簡単ですが、
ハンドル固定の機能は無い訳です。また、シアだけをブロックするので操作が軽く、ストロークも
短くて済みます。ちなみに、他のセミオート・ショットガンやライフルもこれと同じ機構(機能)が多い
ですね。セーフティONでボルトやキャリアが固定される銃は多くありません。

さて、一般的な形式を纏めると・・・
(後日ちょっと加筆しました)

フラッグ式3ポジション・タイプ→ストライカー&ハンドル固定で安全確実

アリサカ独自のセーフティやSMLE→ストライカー&ハンドル固定で安全確実だが、弾薬を抜く際の
危険性(軍用では微弱)の点でのみ3ポジションに劣る

ボルト・ハンドルは固定せず、シアだけロックするタイプ→コストが安く、操作性が良い。信頼性も
あるが(メジャーな製品では)、ハンドル固定の便利さは無い。

レバー式3ポジションタイプ→操作性が良く、ハンドルも固定できるが、ストライカー固定ではない。

トリガーだけロックするタイプ(番外編)→信頼性がちょっとヤバイ

上記は複合式や特殊な例は除きます。




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