
御覧の様に日本の九七式や九九式狙撃銃よりもオフセット量は控え目(?)です。64式狙撃銃もこのくらいだったと
記憶しています。以前のQ&Aで「左右オフセットによるゼロ点修正は距離によってどの様に行うのか?」と言う質問
がありました。確かに距離によって左右ズレも補正しないと正確に当らない訳ですが、実際は左右オフセットの無い
真上に位置するスコープでも、ウィンド・イフェクトやブレットがスピンする事による横這い移動(ドリフト)等の影響で、
距離が変われば左右インパクトも若干変化してしまうのです。ですからオフセット・マウントに限らず、距離の変化に
併せて左右の調節も厳密には必要と言う事になります。ウィンド・エフェクトは風速によってはシビアに影響しますが、
スコープのオフセット誤差やブレット・スピンによるドリフトなら、600ヤード以内の人的ならば無視して、ドロップ修正
だけで大丈夫かと思います。時間的余裕があれば、修正するに越した事はありません。また、中には九七式狙撃銃
(含、三八式)の細長いブレット+急ピッチ・ライフリングの様に、極端にドリフトする性質の弾薬もあります。
追記
●ウィンド・エフェクト(イフェクト)=風の効果(影響)。サイトの横調節=ウィンデージ 上下調節=エレベーション
●ドリフト=流される事。(私の周りでは、単に横に飛ぶと言う意味ではなく、ブレット軸が進行方向を向いたまま
並行に横這い移動する・・・的な意味で使ってます。ブレット軸が横に向いて逸れるのとは意味が違います)
●ドロップ修正(補正)=弾が放物線で落ちる分、距離が伸びたら照準装置で補正する事。

シリアルを打ってあるプレートがビス留めじゃあ、あまり意味がない気がしますが・・・

マウントへの取り付け部分は、上2点、下1点に位置決めの突起があり、真ん中のスクリューで締め上げます。

どうも、全体的に写真がボヤーっとしていますが、これはスキャナーで取り込んだ時点でこうなってしまいます。
以前は古いSCSI時代のキャノンを使っていて、最近某社の新しいスキャナーに買い換えたのですが、症状は
変わらず。前のキャノンの方がマシだったくらいです(笑)。印刷する場合はシャープに再現されますが、やはり
WEBにはデジタルデータの方が良いですね。

上がエレベーションで、横がウィンデージ。ダイアルの軸受けに防水性があるので、キャップは単なるカバーです。
どの辺まで防水性が完璧なのかは不明ですが、今まで見てきた多くのM84は、レンズの曇りは一切ありません
でした。完成度はかなり高そうです。操作性も抜群で、これならば小まめに距離補正を行えます。ネジ式キャップ
の物は、実戦では予め外しておかないと、素早いクリック調節は不可能に近いですからね。
上下は0〜9(Y?M?)までの不等間隔で、M2弾薬のバリスティック・テーブルに合わせてあると思われます。
左右は両側に0〜20(MOA?)まで5飛びの等間隔。そして上下左右共に、目盛りとは別の細かいクリックが
あります(1クリックの移動量は不明)。
このM84になってから、倍率は旧型の2.5倍から2.2倍に落ちます。覗いただけでは違いは分からない程度
ですけどね。レティクルはポストのみ。チューブ径は7/8インチ(約22mm)です。