ハンマー色々

左より、ノーマルのスパーとハーフコック・ノッチの爪をカットした物。ウェイガン製の競技用クイック
ロック・ハンマー。ナウリン製の(だったと思う?)タイタニウム・ハンマー。

右2つは、どちらも軽量を重視しており、ロックタイムが極めて短いです。真ん中のウェイガン製は
指でコック出来ない気がしますが、ノーマルのスライドではなく、スライド後部(ファイアリングピンが
内蔵される部分)の上面を大きく切り取って軽量化したスライドの場合、問題なく指でコック可能。

重さは左のノーマル(カット)が、約20グラム(カットしていなければ25グラム?)、ウェイガン製が
約15グラム。右のタイタニウム製は10グラム弱!です。軽量ハンマーを使う場合、打撃力が若干
弱くなりますから、メインスプリングを少し強くする必要があります。そうすればロックタイムは更に
早くなるので好都合。まあ、シアのノッチに掛かる負担は大きくなりますけどね。しかし、ハンマー
・ストラットの取り付けピンの位置を変える事で、シアに引っ掛かる付近でのトルクを軽減する事が
可能です。写真のハンマーは、3つともストラットのピン位置はノーマルですが、コルト・ゴールド・
カップ・ナショナルマッチは、ピン位置を変えてあります。

上記については長くなるので、何れ雑記で詳しく説明します。ちなみに、多くのDA・リボルバーでの
リーフ・スプリングとハンマー間のリンクも、同じ役目をするのですよ。ハンマーが起きるにつれて、
ばね圧は上昇しますが、伝達される力を減ずる事で(テコの原理)、結果的にフラットなテンションで
ハンマーが上がる
のです。これは以前雑記で説明した、S&W製DAトリガーの2段切り替えとは、
全く別の、メイン・スプリング側の話です。奥が深いのですよ〜!(笑











タイタニウムは丈夫?

このハンマーの材質が、どこまでピュアなタイタニウムなのかは不明ですが、実は結構減ります(米印)。
写真のは既に数千発撃ったもので、シアとのエンゲージが深くて気に入らなかったので、アンリミテッドの
銃から外した物です。今回はこれを再フィッティングして利用する事にしました。











ハンマーとシアのアジャストメント

完全に平らな面に置いて、噛み合わせの量を決めます。
本来ならば、フレームのサイドに貼り付けて調節するスペシャルツールや、固定してエンゲージ部分を
削るジグもあるのですが・・・何百ドルもするので・・・やはりこれも我流ハンド・フィッティングにて(笑)。
しかし、この調節は暴発の危険もあるので、ここではお薦めしません。プロに任せる事を推奨します。











エンゲージのアライメント

ハンマー側の引っ掛かりは、左右に分かれているので、ここが均等に触れるように調節します。
もしもこれが不均等ですと、その時はOKでも、数百発も撃てば確実にスリップしてしまいます。

また、両者この部分は表面焼入れしてありますので、鈍ったヤスリでは簡単に削れません。
更にあまり深く削ると、焼きの入った部分も削り落としてしまいます。鋭いヤスリで一擦りして、
一発で決める必要があります。正直、過去に1個失敗してゴミ箱行きにしました。ジグを買った
方が安上がりだったかも知れません(爆)。











ハーフコック・ノッチ

Aがフルコック時に掛かるノッチで、Bがハーフコック時のノッチです。
ノーマルのハーフコック・ノッチは、普通に横一杯に広がっているのですが、このカスタム・ハンマーでは
真ん中のみで引っ掛かる様になっています。こうする事で、万一、フルコック状態からスリップしてハーフで
止めた場合でも、シア側のエッジ(フルコック・ノッチAに当たる部分)にダメージを与えない様にしている
のです。ノーマルと違って、この手のハンマー&シアのエンゲージは繊細に噛み合わせていますからね。

また、これはどのハンマーでも同じですが、1911系その他多くのSA・オートに於いて、ハーフコックとは
上で述べたフルコック状態から万一スリップした場合の、非常ストッパーの役割です。ですから、ハーフ・
コックで携帯したりするのは、気分的には安全な気がしますが、実際には保険を一つキャンセルする様な
もので、賢い方法とは言えません。(ハーフコックでは、構造上マニュアル・セーフティも掛からないので、
2つの安全装置を放棄する事になる)











製作記                    10  11  12  13

完成             実射テスト      

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