質問80

みやがわ さんからの質問。

1.リボルバーでボトルネック(例えば7.62×25トカレフ弾)の弾薬を発射する事は、シリンダーの装填穴(と言
っていいのでしょうか?)のサイズさえ合っていれば可能なのでしょうか?もしボトルネック弾を発射できるリボル
バーをご存知ならば、大変お手数ですがその銃の名前や製造社も教えていただきたいです。

2.ボトルネック弾が発射可能だとしたら、シリンダーの装填穴(?)の形状は弾薬の形状にあわせて前部を細く
絞りこんであった方が初速等の面で良いでしょうか?


  答え

先ず、装填穴は薬室(チャンバー)と言います。リボルバーのシリンダー(弾倉)はチャンバーを兼ねます。

Q1>リボルバーがボトルネック弾を採用する事ですが、可能か不可能か?と言う事ならば、それは可能です。
但し、利点が殆どありません(この点は、みやがわさんも既に承知しています)。ですから、実際にボトルネックを
採用するリボルバーのハンドガンは皆無に近いです。私的に、ざっと調べて見ましたが、ありませんねぇ・・・・
リム・ファイアなら .17HMR(ホーナディ・マグナム・リムファイア)と言う弾薬を使用するリボルバーが幾つか
あります。

S&W M647(他所のサイトなので無くなるかも)

タウルス .17HMR トラッカー
(他所のサイトなので無くなるかも)

強いてもう一つ挙げるなら、S&W M53の 22 レミントン・ジェット・マグナムですが・・・しかし、コレはボトル
ネックと言うのだろうか?


惜しいところでは、357マグナムのケースをネックダウンした、256 ウィンチェスター・マグナムと言うのがあり
ます。しかし、これはプレッシャー・リークの問題でリボルバーには使われず、マーリン・モデル62(ライフル)や、
スタームルガー・ホークアイ(リボルバーっぽいがシングル・ショット。惜しい!)等に使用されただけです。

ルガー ホークアイ(PDFファイル ファイル真ん中辺の装填方法を必見!笑える)

リムファイアでの小口径ならともかく、ボトルネックは遅燃性パウダーを多く燃やす為、また、その形状故、ボア・
プレッシャー(腔圧)が上がり、シリンダーとバレルの間に隙間があるリボルバーでは難しいのだと思います。





Q2>そうです。初速云々以前に、どんな弾薬(ボトルネックに限らず)でも、チャンバーの形状が弾薬にフィット
していなければ、ケースが破れます。弾薬の圧力を押さえているのは、ケースでは無くチャンバーなのです。





さて、ではオマケでもう少し詳しく、何故リボルバーにボトルネック・カートリッジは採用されないのか?
利点が殆ど無いとは、どう言う事なのか? Q されてもいないのに勝手に垂れ述べてみたいと思います(笑)。

「リボルバー+ボトルネック弾」この組み合わせが少ない理由を察するのに良い例があります。リボルバー用の
357マグナムと、オートマティック用の357SIGです。357SIGは、オートマティックで357マグナムと同クラスの
威力を得る為に、40S&Wのケースをネックダウンするかたちで開発されました。スペックを比較すると、確かに
357マグナムに迫る性能です。これらを同じスペックと仮定して、では両者の外見を比較すると、357マグナム
が細長いのに対して、357SIGは全長が短く、ケース部分が太いズングリした形状です。

もう分かりましたよね(笑)。つまり、リボルバーの弾薬は少々長くてもデザイン的に問題ありませんが、オートの
場合、グリップ内のマガジンに収める関係上、長く出来ないのです。口径を変えずにパウダーの量を増やそうと
すれば、全長を長くするかケース部分だけ太くするしか方法はありません。ボトルネック・ケースの主たる目的は
口径と弾薬長を変えずに薬量を増やす事なのです(それ以外の理由は後で述べます)。

以上の理由を逆に考えると、リボルバーにボトルネック・ケースを採用した場合、シリンダーが少々短くなる代償
に、直径は大きくなってしまいます。もしも、357SIGをS&Wリボルバーで使用する場合、従来のLフレームでは
シリンダーが納まらず、44Magクラスで使用するNフレームを使用する事になります。
Nフレームの357SIG(←架空w)とLフレームの357マグナム(←実在)、どっちがいいか?答えは明らかです。

また、現在のハンドガンにはボトルネックは殆ど存在しません(高速弾による貫通力を目的とする、5.7×28の
様な特殊弾は例外)。これはハンドガンは短いバレル(2〜6インチ)でブレットを加速する為、速燃性パウダーを
少量使用する性質だからです。マグナム弾でも無い限り、大きなケース・キャパシティは必要無いのです。
30マウザー、30ルガー、7.62トカレフ等、100年前には多数存在しましたが、恐らくこれらは性能云々よりも、
当時流行のスタイルだったのだと思います。或いは、当時のパウダーでは、それだけの量が必要だったのか?
何れにせよ、現在のパウダーを使用すれば、ボトルネックの容量が無くとも同等の性能は出せます。

さて、ではパウダー容量以外のボトルネック・ケースのメリットですが(以下はライフル弾の話。拳銃弾ではあまり
関係ありません)、大量の遅燃性パウダーを、ゆっくり確実に燃やすには、火薬の部屋(ケース・キャパシティ)が
大きく、出口(ネック)が狭い方が都合が良いのです。パウダーは一瞬で燃え尽きる事はありません。ブレットを
前進させつつ、ジワジワと燃えて行くのです。イメージ的にも、大きな部屋に居る大勢が、狭いドアから出る方が
スピードは鈍るでしょう?その間で、大量の遅燃性パウダーに良い按排で火を伝える(火炎伝播特性)訳です。

もう一つは、ショルダーの角度を変化させる事で、先に述べた火炎伝播特性や圧力伝播を微妙に調節出来る点
です。ライフル弾は同じ様な口径の弾薬でも、ケース・ボディ径とネック径の比率、それに伴うショルダーの角度
が多種多様です。弾薬を設計するデザイナーが、色々工夫する事が可能なのです。この点ストレート・ケースは
名前の通り「ストレート」にしか創れません。

え〜、更には、40S&Wをネックダウンして357にするメリットは何なのか?どうして、エネルギーをそのままに
ボア・ダウン(小口径高速化)するのか?40S&Wと357SIGの利点の違いは?
何時の間にか私が質問者?脱線したので、これらについては何れ雑記の方で・・・・












  質問79

すし太郎さんからの質問。

64式小銃の減装弾の初速はAK47と変わらないと言うのは本当でしょうか?ちょっと信じられませんよね?
これって威力の点ではアサルトライフルと同じと言う事でしょうか?自衛隊は先見の明あり?
それとも・・・・??たかひろさんはどう御感じでしょうか?それとも、もっと早いのですか?減装弾って?教えて
ください!


  答え

先ず、ハンドルネーム笑いました(失礼)。懐かしい・・・まだサブちゃんでCMやってるのかな?

で、減装弾(減装薬)ですが・・・その話の前に、私がいつも感じている不満点をここでブチ撒けたいと思います。
先ず、ブレットの持つ威力は、初速(弾速)だけで決まるものではありません。『弾頭重量』これが記されていな
ければ、データから威力を判断する事は難しいです。多くの資料には『初速』しか記載されていません。これは
不親切です。誤解も生じ易くなるでしょう。

例えば、64式小銃の減装弾は、私が知る限り710m/s(約2329f/s)としか記載が無く、弾頭重量は記され
ていません。もしも、ブレット重量が150や168グレインならば、これは確かに減装弾です。しかし、もし、ブレット
重量が200グレインならば、これを2329f/sで飛ばす装弾は、全く「減装弾」などでは無くなります。実際には
減装弾と言うくらいですから、恐らく150〜168グレイン前後と思われますが、この様にブレット重量が不明だと
判断に困る訳です。(64式の減装弾は、M80 NATO弾がベースなので、恐らく150グレイン?)

ここで一旦纏めますが、装弾のエネルギーと言うのは、弾速とブレット重量があって初めて決定出来るのです。
(追記:口径の大小も↑に加わりますが、むしろ口径よりもブレット重量の方が重要なポイントです)
また、重いブレットを低速で飛ばす、軽いブレットを高速で飛ばす、或いは重いブレットを高速で飛ばす・・・等の
組み合わせで、様々なキャラクターの弾薬が生まれます。遠くまでフラットに飛ぶ装弾、至近距離で破壊力の
ある装弾、どっちも優れたマグナム弾、etc・・・

以上の点から、64式減装弾のブレット重量が分からないと、正確にAKの7.62×39弾と比較する事は出来
ません。ただ、7.62×39弾は、ブレット重量122グレインのミリタリー・ボールで2329f/s、150グレインの
ファクトリー・ロードで2072f/s、ちなみにシェラ・ブレットのチャートでも、ブレット重量は110〜135グレイン
の間ですね。翻り、7.62mmNATO弾では、ブレット重量が110〜135グレインと言う事はありません。最低
でも142グレイン、通常150〜168グレインです。

つまり、どう考えてもAKの7.62×39弾が、64式の減装弾よりも強いと言う事はありえません。

上のAKのデータでは、122グレインのミリタリー・ボールが2329f/s(約710m/s)と、初速が64式減装弾
と一致しますが、ブレット重量が122グレインと言う事を考えると、マズル・エナジーは全く異なります。64式の
減装弾のブレット重量を、仮にM80NATO弾と同じ150グレインとすれば、これを同じスピードで飛ばす64式
の方が、遥かに威力も遠射性能もある訳です。




【ちょっと奥さんエナジー計算】

7.62×39弾、ブレット重量122グレイン、2329f/s では・・・・
(122×2329×2329)÷450240=1470 ft/lbs (フットポンド)

64式の減装弾、ブレット重量150グレイン(仮定)、2329f/s では・・・・
(150×2329×2329)÷450240=1807 ft/lbs (フットポンド)

上記の差(比率)は、30−06弾と300Winマグナムくらいあります。これは大きな違いです。


一過性ガンマニアのスペック・フリーク君ならともかく、筋金入りを目指す『すし太郎』殿にはブレット・ウエイトを
記載したデータこそが相応しいのです!この辺をバイブルとして下さい。

追記
↑「スペック・フリーク君」などと、人をバカにした様な発言と誤解されそうなので、付け加えます。知りたくても
知ることの出来ない、不幸なガン・フリークが存在するのは、日本で銃器の情報を提供する側が、あまりにも
御粗末だからです。勿論、知ろうとする側の努力も大切ですが、日本にはあまりにも情報が無さ過ぎます。
米国には、どんなに需要が少なくとも(米国でも、リロードしたりするマニアは少ない)上に紹介する様な本が
キチンと存在するのです。日本のリアル・ガンマニアが何時の日か蜂起する事に期待します。












  質問78

ONE SHOT ONE KILL さんからの質問。

最近クラス2ディーラー、クラス3ディーラーなどの言葉をみかけるのですが、このクラス2とかクラス3などは何を
意味しているのでしょうか。ご教授お願いします。




  答え

質問は米国内における『銃器ビジネス資格』の種類、と言う事で話を進めます。「クラス●〜」と言う表し方は
日本で言うところの「第●種〜」みたいな感じの意味なので、銃業界に限らず、各方面で存在するからです。
詳しくは知らないのですが(爆)知ってる部分だけ簡単に書きます。

★クラス1ディーラー = 米国内で商いする普通の銃砲店 或いは個人ディーラー

★クラス2ディーラー = マニュファクトリー 銃の製造販売(つまり銃メーカー)

★クラス3ディーラー = フルオート機能を備える銃器(クラス3ウェポンに属する)を扱うディーラー

★クラス4〜7ディーラー = 知らない。無いんじゃないのかな?ロケット砲とか迫撃砲??

★クラス8ディーラー = 輸出入を許可されたディーラー

★それ以上の数字のディーラー = 存在しないと思う。つーか知らない。

かなりアバウトな説明ですが、こんな感じだと思います。
例えばマシンガンを輸入販売しようとする場合、クラス3とクラス8が要る訳です。マシンガンを製造して、輸出
も行うメーカーは、2と3と8が要るのかな?何れかは付属するか、免除になると思います。あと課税額が違う
でしょうね。クラス2、3、8あたりはスゴそうです。
ちなみに、私の行き付けの銃砲店はクラス8だそうです。ヨーロッパやアジアから骨董銃を輸入しますからね。

また、これは勘違いしないで欲しいのですが、これらはFFLと同じでディーラー(商いする側)のライセンスです。
買う方の事ではありません。買う方(ユーザー)の条件は、それぞれの州法に定めるルールに従う事となり、
それは州によって様々です。最近アサルト・ウェポンが解禁?になりましたが、カリフォルニアでは依然として
禁止ですからね。州によって全く異なる訳です。
しかし、上記ディーラー・ライセンスについては、フェデラル・ロウに定められる(恐らく)全米統一事項です。
アメリカはこの辺がややこしい・・・・

訂正&追記
質問者とは別の方より、「答えが違ってる」との指摘があり、上記について説明されたサイトを紹介頂きました。

http://www.atf.treas.gov/firearms/nlc/ffl/ffl_types.htm#top

成る程、確かに違います。
私の回答は銃砲店からの情報でしたが、何所かで歪んでしまった様です。裏を取るべきでしたね。早くも正月
気分で浮かれてました(12月14日)。訂正はしますが反省はしません(爆)だってもう直ぐクリスマスだもん♪

・・・・はい。すみません。ONE SHOT ONE KILL さんには後日、メールでフォロー致しました。ゴメンよ〜
と、まあ、この様にかなり危うい部分も多々ありますので、情報は鵜呑みにせず、複数の裏づけなりを取って
確証を得る事が大事ですね。私自身への戒めも含めて、以後気をつけます。

ただし、コーナー最初でお断りした通り、回答への責任は負いかねます。一切の責任や義務も、私にはありま
せん。その辺をよく承知頂いた上で投稿、及び閲覧願います。斯様な条件ですので、ダメだしオンリーの御指
摘も、基本的に受けかねます。正直、全てに対応していると、更新どころでは無くなってしまいます。無責任な
様ですが、何分一人で切り盛りする個人サイトなので、「イタイ間違いも芸の内」と言う事で(笑)ご了承下さい。










  質問77

Gunnhild さんからの質問。

某小説で「サイレンサーを装着したので初速が低下した」という記述があり、他の小説でもたまに同じような
記述をみます。「音と発射ガスのエネルギーが消音器のなかで熱に変化され弾速が落ちた」という記述もあり
ましたが、どうも納得がいきません。銃弾は銃身内でほとんど加速し終えるので、弾丸の後に銃口から出て
きたガスを、サイレンサー(サプレッサー)がどうこうしても初速に影響は無いと思います。実際のところどうで
しょうか?



  答え

>銃弾は銃身内でほとんど加速し終えるので、弾丸の後に銃口から出てきたガスを、サイレンサー(サプレッ
>サー)がどうこうしても初速に影響は無いと思います。

その通りです。全く影響しません。ただし、バレルに直接ポートを開けたタイプの減音器ならば、若干の影響は
あります。この場合、実際のバレル・レングスは穴が開いた位置までと言う事になります。
                      ↓



要するに、8インチバレルが4インチバレルになった程度の差です。初速低下は若干・・・百数f/s程度かな?

上記と異なり、バレルにポートが一切無く、マズルの先に取り付ける減音器(サプレッサー)ならば、取り付け
前後での初速の変化は一切無い筈です。
ブレットがサプレッサーに接触でもしない限り、一旦マズルから
離れたブレットを減速させる事など出来ません。

重要↓

初速低下の有無を言えば以上ですが、ここで考えて下さい。以前のQ&A63でも説明しましたが、ブレットは
音速を超えると、飛翔音(衝撃波)が発生しますので、サプレッサーと組み合わせる弾薬は、初速を押さえた
亜音速弾を使用すると言う事。ですから、そう言った特殊弾でなくても、銃身に穴を開けて初速が音速以下に
なりそうな弾薬(例えば9mm×19)ならば、バレルに穴を開けた方が都合が良いのです。上の絵は9mm×
19のサブ・マシンガンを参考に描きました(あくまで参考。同じでは無い)。つまり、わざと穴を開けて意図的に
初速を落としている場合もあるのです。

小説を書いた方は、恐らく勘違いしています。 「サイレンサーを装着したので初速が低下した」 のでは無く、
「サイレンサーを付ける銃だから、弾速を音速以下に低下させる」のです。


追記
音速=331.45m/s    9mm×19=340m/s(一例)

余談
いやぁ・・・サイト開設2年半にて、ようやく「別ウィンドウで開かせる方法」↑を知ったよ!(・・・・汗)
既にアップされている分は、今後出来るだけ修正して行く様にします・・・・











  質問76

straydog さんからの質問。

以前からどうしても納得がいかなかったことです。
映画で俳優がカッコをつけてよくやっている、オートマの拳銃を寝かせて構えて撃つやり方ですが
ああして撃つとジャミングを起こしやすいという話を聞いたことがあるのですが、事実でしょうか?
事実としたら、どうしてそうなるのでしょうか。
個人的な考えとしましては、横に寝かせて撃ったくらいで、作動不良起こすなんて、どうも不思議な
感じがするのですが。

回答よろしくお願いいたします。


  答え

私も同感です。スライドの後退力、それに伴う蹴出力を考えた場合、銃をどちらに向けても一切問題は
無い筈です。あったら困ります。ちなみに、380ACP以上のオートマティック・ピストルのスライド後退力は
半端ではありません。「素手で押さえよう」などと考えない様に(そんなヤツは居ない?)。それ程の力で
蹴り出される訳ですから強烈です。もっとも、オートマティック・ライフルでは、プランジャー式のエジェクター
が装備される場合があり、その場合はスプリングの力でエジェクトします。何れにせよ、銃の向きに影響
されない事は同じです。もしも、横に寝せて排莢不良を起こす銃があるとすれば、エジェクト・システムに
欠陥があるか、或いは故障していると考えるべきです。

一丁だけで・・・ですが、プチ実験してみました。ゴールドカップの横撃ち!




はい。何かオチがついてましたが(笑)、そんな感じです。

ところで・・・・・・straydog さんも言う様に、横撃ちは、あくまでも映画の中での演出です。
但し、如何なるポジションからでも、正確な射撃を行う為の訓練としてならば、これは有意義だと思います。
恐らく、そう言った訓練を行っている組織もあるでしょう。実戦では、状況によって必ずしも銃を縦に構え
られるとは限りませんからね。その為にも、銃を横に寝せる事で作動不良を起こす銃(特に実用銃)など、
絶対あってはいけません。これはライフルでもマシンガンでも同様です。

追記
横撃ちとは別に、自動拳銃を弱くグリップすると、ジャム(排莢不良)を起こすと言う話がありますが、これは
その通りです。特に、リコイルスプリングの強い380ACPのストレート・ブローバックでは、私も体験済み。
必ず起こるとは限りませんが、確立が高くなるのは確かです。ジャム云々以前に、銃をあまりにも軽く握る
のは、反動の強い実用銃では危険です。軽く握るメリットもありません。(かと言って、全力で握り締める
必要もありませんが)常識的に、極普通に握っていれば、この様な問題はありません。











  質問75

匿名さんからの質問。

Q1:
 たかひろさんがエントリーされる’IPSC’競技について教えてください。
どんなルールで、何を競うものなのでしょうか?
 銃器メーカーの中にはIPSC用と銘打っている銃がある様ですが、
http://www.cz-usa.com/product.detail.php?id=38
http://www.charlesdaly.com/HTML/products/firearms/pistols/1911/bulm5.asp#itemtable
普通の銃と何が異なるのでしょうか?
(お値段は倍以上してますね)
 また、(別に)CQBと言う競技名を見掛けたのですが、こちらはどの様な競技でしょうか?

Q2:
 ハンドガンの寿命についてのご質問。
ハンドガンの寿命は、発弾数などで言うと何発くらい撃てるものなのでしょうか?
例えばSmith&Wessionリボルバー(M625とかM586とかM66など)で言うと
最初に壊れやすいのはどこでしょうか?
(大体)どんな順番で何処が壊れ、最後のトドメは何処が壊れたら廃棄でしょうか?

Q3:
 レミントンの散弾銃でLight Contourと言う、肉厚を薄く軽量に作られている銃身が
有るのですが、 この銃身でスラッグ弾を撃つと腔圧が高い為に裂けてしまう可能性
があるらしいのです。 撃つと本当に危険なのか否か情報が有りましたら教えてください。


  回答

A1
IPSCシューティングの概要については、Q&A44を参考にして下さい。
メーカーで出しているカスタム・モデル(厳密には受注製作ではありませんが)は、競技用に改良された銃を
参考に、使い易くモデファイした商品です。例えば、アンビ・セーフティ、エクステンテッド・スライド・ストップ、
マガジン・キャッチetc・・・。まあ、ある意味メーカーの思惑たっぷりのカテゴリーなんですけどね。スタンダード
仕様の商品を少々変えただけで数百ドル上乗せして売れますから・・・もっとも、ガンスミスに依頼すれば、
もっと取られるので、そう考えればリーズナブルかも。また、最近の1911(ナインティーン・イレブン)系は、
既に改良された状態がスタンダードとなっている商品も多いです。例えばキンバーや、S&W1911とか・・・。
1911に拘らなければグロック、スプリングフィールドXD、H&K、SIG・・・・etc。千ドル以下でも良い製品は
沢山あります。

CQBとは Close Quarters Battle  の略で、簡単に言うと室内空間での戦いですね。最近流行りの?ドア・
エントリーです。飛行機等の乗り物の室内も含みます。警察や軍隊の特殊部隊による突入訓練が起源です。
こう言った情報は、日本の特殊部隊マニアの方が詳しいでしょう。この訓練を競技化?したのだと思いますが
私は未だ未経験です。IPSCも、あまりリアルになり過ぎるのは、如何なものかと思います。この辺は、内部
でも考え方が分かれ、スポーツ性を強調する方向と、実戦を意識する方向がありますね。何れにせよ、元は
人間を殺す訓練です。私は嫌いではありませんが(オイ・・・)、競技が市民権を得る日は遥か遠いでしょう。

追記
上記で、「室内空間」と言いましたが、屋根があるとは限らないので室内とは言えないですね。要するに狭い
(CLOSE)な場所と言う事です。
追記2
↑「狭い」も違うか?(爆)・・・あああ!何て言ったら良いんだ!?クローズは「近い」と言うか「手の届き
そうな場所?」つーかもう辞書で調べてくれ!!(挫折)



A2
寿命は銃によっても異なりますが、法律的に言えばフレームやレシーバー等、シリアルが打ってある部品が
再起不能になった時点で廃銃ではないでしょうか?銃身やスライド、ボルト、全てのパーツは幾らでも交換
できます。もっとも、フレームも、クラックが少し入った程度なら溶接して直せますけどね。

昔、LAガンクラブと言うレンタル銃の豊富な射撃場に知り合いがいたのですが、彼の話では、リボルバーは
フォーシング・コーン(銃身の根元、ブレットが最初に食い込む部分)がダメになり易いと言う事でした。しかし
バレルの一部分ですから、新品に交換すれば大丈夫です。厄介なのは、フレーム・トップの内側部分です。
シリンダーとバレル(フォーシング・コーン)の間から噴出する高圧&高熱のガスが、フレーム上部をバーナー
の様に焼いてしまうのです。数千発では何でもありませんが、数万発では無視出来ないでしょう。軽合金の
フレームや、最近の一部モデルでは、ガスがあたる部分に硬質金属(耐腐食性)が当ててあったりします。
この部分はフレームなので、バレルの様に交換出来ません。しかも強い力が加わるので、溶接も危険です。
この辺がリボルバーの限界点では無いかと思います。オートマティックのフレームでも、大きな力を支える
部分が大破した場合は、溶接補修は危険です。軽合金フレームは尚更です。この辺が寿命でしょうね。
但し、上記は「発射可能な状態」を維持する話で、競技銃や公用銃の耐用年数の場合は話が異なります。
追記
具体的な数字・・・物によって様々ですが、無銘安物銃を除き、千発やそこらで再起不能って事は無いです。
小破損の修理をしつつ、数万発ではないでしょうか?
追記2
リボルバーでのガス漏れ焼損ですが、これは腔圧の高いマグナム系は、より問題が大きいです、逆に22
LRや競技用38Splクラスでは殆ど問題になりません。こうなると、寿命は十万発を軽く超えると思います。
銃の寿命は、使用弾薬によるところも大きいですね。



A3
日本はライフル所持制限が厳しい為か、スラッグ射撃がポピュラーですが、一般的な散弾銃はスラッグ弾を
通常弾として撃つ様には設計されていません。例えば、私のベレッタ(上下2連)でスラッグを撃ちまくれば
リブが剥がれたり、チャンバーが抜けたりのトラブルは必至です。スラッグ弾や狩猟用の強装弾を、専門に
撃つ銃は、それ専用のがあります。銃身の肉厚も全く違います。多くは自動銃やポンプ式で、リア・サイトを
備えた物が多いです。タクティカル・ショットガンの類は全てそうです。スラッグ専用として、ボルト式の銃や
ライフリングが入った銃もあります。これらに対し、同じ狩猟用でも、軽量を優先した銃や水平2連は、鳥猟
を目的とした銃ですから、スラッグ射撃には向きません。勿論、クレー射撃専用銃も同様です。まさか1発で
銃身が裂けるとは思いませんが・・・・え?実験?嫌です(藁

また、これとは別件ですが、サボ付きのカパーやスチール製スラッグを、チョーク付きバレルから発射すると
チョーク部分が割れる場合があります。以前、何番目かのQ&Aにて「非常時にスラッグ弾をチョーク付きの
銃から発射するのは止むを得ない」と書きましたが、これは通常のライフル・ド・スラグ(中空の鉛)の話です。
確か弾の箱に注意が書いてあったと思いますが、スラッグ弾を購入する時は、銃砲店の人と相談してから
使った方が賢明です。















  質問74

maimai さんからの質問。

私はカートリッジ大好きなモデルガンマニアですが以前、モデルガンに入れようと.30モーゼルのダミーカート
(火薬抜き実弾)の弾頭をペンチで抜いた事がありますが、弾頭は傷だらけになりました。雑誌などで大戦中の
オリジナル南部弾の弾頭を、きれいに抜いているのを見たことがあります。

そこで質問ですが、どうすればきれいに弾頭が抜けるのでしょうか?





  答え

ブレット・プーラーと言う道具を使います。ハンマーでのインパクト式と、ダイ&プレス・マシンで機械的に抜く
方式がありますが、ここでは簡単で安価なハンマー式を紹介します。

ブレット・プーラー全容



んで、金具の部分は3つのアルミ・ピースが、ラバーバンドで纏まっています。


右の外れたピースの上の方(右端)↑に、ちょっと出っ張りがありますが
この部分が3方向からケース・リムに噛みます。


ラバーバンドは伸縮性があるので、ハンドガンやライフル、大概の物に合いますが、更に別サイズも3種類
くらいあります。但し、原理上、リム・ファイアカートリッジには使えません。危険です。

んで、これを中空になったハンマー本体にセットします。



更に、キャップをねじ込む事で、ガッチリとケースをホールドします。リムがスリップした事は未だありません。



この状態で、コンクリートの床等に恐る恐る(笑)何度か叩きつけると、ブレットは慣性によって徐々に抜けて
来ます。ハンマーの下側に黒っぽい部分がありますが、ここはフエルトが敷いてあり、飛び出したブレットに
傷を付けない様になっています。ハンマー本体は耐衝撃性プラスティックで、割れたり破損したりはしません。
初期の物は、柄の部分がアルミなのですが、これは曲がってしまうので良くありません。最新のは全てプラで
出来ています。

さて、このツールは当サイトからもリンクしている『ミッドウェイ』によると、10〜20ドルくらいで売ってますね。
ミッドウェイ
日本の銃砲店でも、普通の人にも売ってくれると思いますよ。これ自体は銃刀法に触れる物ではありません。
リムド弾薬ならば、ケースに傷を付けない様にマスキングして、プライヤー等で挟んで代用出来そうな気も
しますが、その辺は何とも言えません。原理さえ分かってしまえば、自作出来そうな気もしますけどね・・・・
(注: しかし、許可所有者が実弾で行う場合は、自作品等には危険性が伴うので止めた方が良いです)

















  質問73

もののふ さんからの質問。

先日、かなり古い三十八式を手にいれたのですが、手入れの方法がわからず、素人法でやるのも恐い気が
します。できるだけ価値をおとさずに、手入れする方法があれば宜しくご教授ください。

  答え

射撃後の手入れならば普通のライフルと変わりません。(ボア・クリーニング)また、購入後初めて撃つ場合は
バレル内を掃除してからの方が良いです。射撃前に、ボルト先端の2箇所のロッキング・ラグに、薄くグリスを
塗る事も忘れないで下さい。(ボルト全体でも構わない)射撃の後は、それらグリスやソルベントを完全に拭き
落とします。

保管する場合は金属部分に薄く油を引きますが、質の悪いオイルは余計に酸化を早めますから、私はWD40
を使用しています。他のシリコン・スプレーも良いですが、入手し易さと値段の安さからWD40が一番。これを
一旦、布にスプレーしてから金属部分を軽く拭きます。手で触れた部分は、必ずこの処置をして仕舞います。
シリコン皮膜の有効期間は保管環境にもよりますので、こまめに状態をチェックして下さい。

購入時から既に錆びている銃が多いですが、これはどうしようもありません。それ以上進行しない様、定期的に
手入れします。錆落とし剤は絶対に使用しないで下さい。ブルーが剥げ落ちてる部分に、即席のガンブルーで
補修するのも、以ての外です。色ムラになって取返しがつかない事なります。既にある錆や剥げは、年輪だと
思って観賞してください。

木部にも傷が沢山あると思いますが、これも同様です。ペーパー掛けしてツルツルにしたりは×です。銃砲店
で売っている、ストック用のワックスをタオルに付けて軽く拭く程度です。亜麻仁油を塗るのも、私は避けてい
ます。何が何でもオリジナル重視。

何十年も触らずに保管する、所謂、モスボールのテクニックはここでは書き切れません(よく知らないし)。一般
のコレクターには関係ないと思います。

ストックとレシーバーを分ける様な分解掃除は、強いて行う必要はありません。スクリューやバンドが固着して
いる場合が多いので、専用ツールと技術が無いと、スクリュー・ヘッドの損傷や、部品に傷を付ける可能性が
あります。どうしても分解するのならば、銃を銃砲店に持って行き、ヘッドにピッタリ合う銃専用のドライバーや
プラスティック・ハンマー等を購入してから、慎重に行って下さい。ちなみに銃砲店でも分解掃除は引き受けて
くれる(有料だが)筈ですよ。しかし、間違っても「リ、フィニッシュ」とか「リ、コンディション」等とオーダーしない
様に。ピカピカの新品(値打ち↓)になって戻って来ます。あくまでも「クリーニング」です。

そんな感じです。特にコツと言った様な事はありません。強くゴシゴシ擦らない。コンパウンドを付けて磨いたり
しない。素手で金属部を長時間触らない。能書きに惑わされて得体の知れない薬品を塗ったりしないetc・・・
注意すべきは全て一般的な事だと思います。












  質問72

匿名さんからの質問。

リボルバーをサイティングすると銃身が下を向くのは跳ね上がりを計算しているから と、本に書いて
ありました。あるサイトでは、銃の跳ね上がりは弾が銃口を離れてからであると書いてありました。
頭がおかしくなりそうです。どちらが正しいのでしょうかご教示よろしくお願いいたします。

それともう一つの疑問なんですが、ライフルのクラウンでミリタリークラウン、ラウンドクラウン、11度クラウン
とは、どんな形状をしているんでしょうか お忙しいことと存じ上げますがどうぞ宜しくお願いいたします。




  答え

成る程・・・・微妙ですね。

先ず、ブレットを発射した反動と言うのは、ブレットが前進を始めた瞬間、既に始まっています。つまり、マズル
からブレットが飛び出す前に、反動は銃に影響を及ぼします。但し、雑誌の写真にあるような、マズルが上を
向くような反動では、未だありません。初期の「動き出し」程度で、目で見ても(実際には見えないが)分から
ない程度の動きです。しかし、弾道には影響します。ですから、その間に銃が動いたり照準が反れたりすると
着弾点にも影響します。そして、その影響は反動が強い銃程、大きくなります。

この理屈から考えると、反動でマズルが持ち上がり易い銃は、予めボア・ラインを下げておく必要が、確かに
あります。ただ、加えて考えて欲しいのは、ブレットは放物線を描きながら飛んで行き、その間で照準線に
2回一致させる為、ブレットを上に向けて発射しなければならない点。(↓)



さあ、こうなると難しい。銃身は上を向けたら良いのか?下を向けたら良いのか?

結論を言えば、銃の種類、デザイン、銃身長、使用弾薬、撃ち方、撃つ向き(水平か、上下か)、等によって
変化します。ですから銃を設計する段階で、ある程度答えを出し、試作品の完成後に試射、サイト(バレル)
のアングルを決定するのだと思います。撃ち方や、撃つ向きによる細かい変化は、個々のユーザーがサイト
調節で行えます。(固定式サイトの場合、メーカーが、その銃の使用目的や状況を考えて設定する)

「ごちゃごちゃ理屈は良いから、つまり実際どうなってるの?」

例を挙げるとこんな感じ ↓



奥がS&W M586 357マグナム(4インチバレル)。手前がスターム・ルガーMKT 22LR(6インチ)。
写真は分かり易い様に上下逆さにしてあります。バレル内に、内径ピッタリの真っ直ぐな棒を差し、サイトを
水平な台の上(一番上の黒い影)に載せて比べました。サイトは両銃共に15〜25ヤードでキッチリ合って
いますから、それを基準にして、バレルが上下どちらに向いているかが分かります。白いロッドがM586で
ねずみ色の短いのがルガー。

・・・結果、ルガーは照準よりも若干上向き、M586はかなり下向きです。この違いと言うのは、先に述べた
初期の反動による銃口の動きなのです。くどい様ですが、どちらの銃も同じ距離で的の中心に当たります。

言うまでも無く、これは一例です。弾薬、銃の種類、使う人、状況、等によって変わります。
質問中の、「リボルバーをサイティングすると銃身が下を・・・」 この例では確かにそうですが、「全てそうだ」
と、言い切ってしまうのは少々乱暴です。例えば、8インチのフルラグ・バレルに、ポート式のコンプを付けた
38spl使用のリボルバーや、PPCカスタム・リボルバーでは恐らく水平程度になる筈です。

追記
後日、22口径のS&W K22 6インチ・リボルバーで実験したところ、バレルはスターム・ルガー22と同じく
少々上を向いていました。ですから、リボルバーの銃口が(全て)下を向いているとは限りません。また、逆に
オートマティックでも銃口が下を向いている物は多い筈です。銃身の傾斜は、オート、リボルバー、の違いで
決まる訳ではありません。「一部の銃は照準線よりもバレルが下を向いているが、その理由は、初期の反動
による銃口の跳ね上がりを計算に入れての事である」と言うのが私の考えです。

追記2
>「銃の跳ね上がりは弾が銃口を離れてからである」
では上記は誤りか?と言えば、そうでもありません。見た目も鮮やかな(笑)ドカーン!と言う派手なマズル・
ジャンプは、ブレットがマズルを離れた後に起こります。高速度カメラの映像などを見ると、質問中の記述の
様に感じてしまうでしょう。ただ、厳密に言えば、先に説明したとおりです。競技等では、この初期の反動を
コントロールするのが非常に大きなポイントとなります。





>マズル・クラウン

ミリタリー・クラウンは、「コレ」と決まった形は無く、色々あります。ラウンド・クラウンも、ミリタリーに含まれる
場合があります。11度(イレブン・デグリー)は、ベンチレスト・シューターの間から始まったデザイン。名前の
通り、11°円錐状にになっています。丁度、質問71↓のPunkAssBobさんのM700が、11°な感じです。
これは、コンマ数ミリを競うシビアな競技(或いは狙撃銃)では、ヘビーバレル+11°クラウンが良いグルー
ピングを生み出すと言う理由(但し絶対とは限らない)からです。11°クラウンやフラット・クラウンは傷が付
き易い為、外周に保護用のステップ(段差)を付けた物もあります。各々のクラウン形状は・・・・・

こんな感じ?他にも何かあった鴨?(爆)
いずれにしても、クラウンはブレットがマズルから離れる重要な部分なので、様々な方法で保護しています。
変形すると弾道に悪影響を及ぼしますが、形状(デザイン)によって精度が大きく変化する事はありません。

















  質問71

PunkAssBobさんからの質問。

レミントンの700VS .223Remを買いました
家に持って帰ってから気付いたのですがクラウンにでこぼこがあるのです
レンジで撃ってみるとファクトリー装弾ですがグルーピングがんばっても2インチがいいところです。
これってクラウンのせい? それとも弾? いやもしかして腕?
クラウンってどの程度、命中精度に関係があるものなのでしょうか
弾は4種類くらいしか試していませんが皆同じようなものです

写真にとって見たら錆びてる?
やっぱりぶった切ってリクラウンするべきか







   答え

そもそもマズル・クラウンの役割は、円柱形のブレットの外周360°を同じ瞬間にマズルから切り離し、直後の
マズル・ブラストも均等に拡散、弾道に悪影響を与えない様にするものです。マズルからブレットが離れる瞬間
と言うのは、非常にデリケートなポイントなのです。イメージ的に例えるなら、スキーのジャンプ台ですかね?
ですから競技銃クラスのライフル、狙撃銃、バーミント・ライフル等では、ことさら重要視されます。

しかし、ではクラウンが損傷した場合、実際にどれくらいの影響があるのか?私が自分の銃のクラウンを潰して
実験・・・・する訳ありません(笑)。それはありませんが、以前、M1ガランドの狙撃銃(M1D)のT37フラッシュ・
ハイダーの先端内側が、ブレットに干渉しているのを知らずに射撃した事があります。(友人の銃ですが、銃と
別に購入したT37フラッシュ・ハイダーの、5つに枝分かれした先端の1つが曲がっていた)ブレットは擦る様に
軽く接触していましたが、その場合は100ヤードで8インチ近く、グルーピングが広がりました。しかし、横転や
弾痕不明には至りませんでした。フラッシュ・ハイダーをノーマルに戻して再射すると、2インチ以内に縮小。

マズル・クラウンの傷では、さすがに上記まで影響する事は無いと思います。若干広がる程度でしょう。しかし
距離が離れる毎に広がりは拡大しますから、やはり無視できません。質問のバーミント・ライフルは223Rem
ですが、これは308等に比べてブレットが軽いので、更に影響は大きいと思います。

質問では2インチに広がるとの事ですが、距離が不明です。もし100ヤードなら、そこまで広がる事は無いかも。
この辺ちょっと分かりません。グルーピングを示す時は必ず距離も添えて下さい。まあ、射撃はメンタルな部分
が大きく影響しますから、誰が見ても明らかな不安材料があるのは好ましくありません。下取り値にも影響する
でしょう。

あと、写真を見て気が付いたのですが、この傷は何かで押した(叩いた)様な傷なので、ボアの内径まで影響
していないかが心配です。金属は潰れると、その分の体積が移動しますからね。凹んだ所は無くなった訳では
無く、移動したのです。写真の場合、それは当然内側(ボア)へと移動する筈です。ブレットに不均等な力が加
わるのは、やはり良くありません。

私的な結論として、M700バーミントで写真の傷なら、やはり『リ、クラウン』ですね。カッターはブラウネルスで
30〜70ドルくらいで購入できます。フェイス表面だけの傷ならば、切り落とす必要はありませんよ。ボア内部も
潰れていたら、先端を少しカット(金ノコじゃ駄目だよ)する必要があります。あれ?てゆーか、日本では自分で
バレルを切っても良かった?まあ、仮にそれがOKだったとしても、冒険するつもりが無いのなら、ガンスミスに
任せた方が良いでしょう。全長が変わるので登録の変更手続きも必要な筈です。









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